コラム

古材を現代に活かした「温故知新」の発想

新設したキッチンの間仕切り壁と既存の室内の壁の仕上げは基材が土壁のため、珪藻土の押さえ無仕上げとし、古民家的な良さを出すようにしています。それだけではなく、キッチンのカウンター材、棚、框、見切り材には古材をふんだんに利用しました。古材は昔店舗で使っていた縁台の床板や框材から調達したもの。新建材ではかえって調和が乱れる恐れがあり、全体的に新品の材料を使ったところが浮いてしまうと判断したためです。古材を利用することで、古民家の雰囲気を十分に保つことができ、さらに材料費を抑えることもできました。完成後は古材の質感が上手く溶け込んで、調和の取れた空間を醸し出しています。これぞまさに温故知新の発想。この雰囲気に感化されたのか、オーナー様は店舗で昔から使っていた道具をインテリア小物として室内のあちらこちらに配置され、古民家を演出するアクセントになっています。

古民家では室内自体が一つのテーマを持っており、独特の世界観に浸れる楽しみがあります。アーキ・プロはそうした世界観を作れるよう、廃材や利用されていない材料にも目を向け、再利用の価値を見いだしています。再利用に当たっては寸法の調整、表面処理など安全性や機能性、デザイン性を重視し、使い勝手の良い工夫を施しています。

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