安城市 I様邸
珪藻土クロスの壁に、
無垢材をふんだんに使用した
フローリング…
お子様の育児環境も考慮した、
自然素材たっぷりの住空間に。
かねてよりいつか二世帯で住もうという思いがあり、築20年のお住まいで思い出を残したままリフォーム。
親世帯・子世帯それぞれのこだわりを活かしつつ素材にもこだわった住空間が生まれました。
BEFORE | 築20年。ご主人の実家を全面改装し、二世帯住宅にしたい |
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AFTER | 親世帯、子世帯ともに満足できるコンセプトの空間に |
築20年のお宅を活かし、ミッドセンチュリーのイメージも取り入れた2世帯住宅に。
ご主人のお父様が20年前に建てられたお宅。
ゆくゆくは二世帯で一緒に住もうと話が進んでいたのですが、お子様の誕生と奥様の職場復帰するまでの子育て期間を上手に利用して、いざリフォームすることになりました。新築に建て替えるという方法もあったのですが、お父様にとって思い入れのあるお宅でつくりもしっかりしており、部屋数も十分。住み心地だけでなく、思い出を活かした住まいにしたい家族の気持ちが「リフォーム」という選択につながりました。
奥様が中心となり、親世帯・子世帯それぞれのこだわりを活かしつつプランを練ることに。特に2階はミッドセンチュリーをイメージしてリフォームしたいという希望があり、アーキ・プロに相談の電話がかかってきました。
具体的な打ち合わせとわかりやすい細やかな提案がアーキ・プロを選んだ理由。
施工中の物件を実際に見せてくれるところは他にはなかったそうです。
もともと一世帯だったお住まいからの二世帯住宅への全面リフォームということもあり、リフォーム会社選びから計画がスタートしました。
そこで I 様がピックアップしたのが、大手ハウスメーカー、知り合いの大工さん、そしてアーキ・プロの3社。やりとりしていく中で最終的にアーキ・プロを選んだのには、3つの理由があったそうです。
- 1.施工中の物件を実際に見せてくれたので、こんな風に進めているリフォーム会社なら、自分たちがイメージしているリフォームできそうだと安心できた。
- 2.質問に対し的確に答えを返してくれるだけでなく対応がとても熱心で、何度も具体的な打ち合わせを丁寧にしてくれた。
- 3.間取りをはじめ細かな場所に至るまで、プロの目線ならではの提案内容でかつ分かりやすかった。
全面リフォームということで、打ち合わせもひとつひとつ提案し、3月のご相談から始まり実際に施工に入ったのは8月になりました。
コーディネーターの、プロならではの提案に感動!見た目だけでなく使い勝手も考慮されています
キッチンの壁は一般的にキッチンパネルを採用することが多いのですが、「タイルを使ったキッチンにしたい」という奥様の希望で、水色のモザイクタイルを埋め込みました。また、ユーティリティー(ランドリールーム)につながる引き戸にも同じ水色を採用することで見事にマッチし、お部屋に明るさを演出しています。
「素人だとつい、部屋の扉は同じ色で統一、とか考えちゃうんですよね。でもコーディネーターさんが4色の扉を提案してくれて。最後まで迷ったのですが、キッチンのタイルに合わせて水色にしました。引き戸のガラスも雰囲気に合わせて持ってきてくれたんですよ。部屋に合うようにオーダーで作ってくださったので、アクセントとなっている白い枠もオリジナルに仕上がりました。また、食器棚にもアーキ・プロさんならではの提案があるんです。棚の上の方は、実は下段の棚に比べて浅く配置してあって、見た目だけでなく使いやすさもきちんと考慮されています。」(奥様)
家事がしやすいような家事動線も提案
ユーティリティーにつながる水色の引き戸を開けると、そこは家事動線がスマートなプライベートルーム。雨の日は室内干しできるよう物干竿が設置され、物置棚には洗濯物をたためるスペースも確保してあります。ここでアイロンをかけてさっとお片づけもできますね。
「リフォームをしようということになって、何社かに見積もりや間取り提案を出していただいた際に決め手となったひとつが、このユーティリティーなんです。
主婦として家事動線がきちんと提案されているのは、本当にありがたかったです。 生活していく上でとても大切なことですから。」(奥様)
微妙な色使いにもこだわっていただけました。天井が高くなりかなり広い空間に。
I様家のちいさなお姫様のアレルギーにも考慮し、2階はすべて自然素材を採用しています。壁は珪藻土クロス、リビングの床材は、サクラの無垢材を使いました。これに自然塗料を塗ることで、フローリングで遊ぶお子様も、元気いっぱい走り回ることができます。部屋全体のカラーリングを奥様のイメージに少しでも近づけ、そしてハードメープルのキッチンカウンターのカラーとマッチさせるため、微妙な色の調整には神経を使いました。刷毛の種類によっても随分色目が違ってくるのです。また、採光を確保するため窓を大きくし、それに伴い天井も高くしました。空間が大きくなったのでかなり広く感じられるようになっています。
「じつはフローリングを塗る際、最初は少し色が濃かったんです。わたし的にはこれくらい許容範囲だからいいや、って思っていたんですが、なんとアーキ・プロさんがわたし以上にこだわっていまして(笑)。さすがプロですね。おかげで本当に素敵な色に仕上がりました。」(奥様)
ご主人と相談し、デザインにもかなりこだわりました
格子窓のあるリビングのドアから廊下につながる床材も、もちろん無垢材を使用しています。また、階段部分のオープン手すりは1階からの色のバランスも考え、明るい色の無垢材で調和をはかっています。
「普通、フローリングってひんやり感じるでしょ。リビングも廊下もそうなんですが、無垢材のフローリングって冬でも ひんやりしないんですよ 。」(奥様)
廊下をすぎると、ご主人がこだわりぬいたトイレがお客様をお迎え。
コーディネーターもアドバイスに加わり、白を基調にしたアメリカンダイナーを彷彿とさせる雰囲気がいっぱいの、とっても素敵な空間に仕上がりました。
ちなみに小物類はすべてご主人のチョイスです。
子どもに配慮したコーディネートと素材
子供部屋は北側にあるのですが、明るい雰囲気が出せるように白を基調としたカラーでコーディネート。また、フローリングはお子様があやまって転んでしまっても安心なパイン材を使用しています。リビングや廊下で使用しているサクラの無垢材よりも柔らかい素材なので、思う存分ブランコや滑り台ができますね。
バリアフリーにして使いやすく。
1階はおもにご主人のご両親の生活スペース。お孫さんが多いので、床材は走り回ってもキズや汚れがつきにくい「ノンワックスフロア」を採用しました。
トイレも元々あった段差をなくし、幅も広げてバリアフリーに。
また、唯一の共有スペースであるバスルームまわりにもひと工夫がされています。以前は洗面所とお風呂が逆に設置されていたのですが、階段下の空いたスペースを有効活用させることで、洗濯機と収納がすっぽり入りました。
これでお孫さんがたくさんやって来ても、一カ所で脱衣が可能です。
もともと東の壁側にあったキッチンを対面にするだけで、団欒空間に変身!
オカメインコのピーちゃんまでも大満足?!
キッチンとダイニングルームは元々それぞれ仕切られた別の部屋でした。今回のリフォームでは、2つの部屋をひとつにしてダイニングキッチンに。
キッチンの向きも対面にすることで、お料理をしながらお父様とお母様の会話も弾むようになりました。キッチン周りの収納も増やし、全体的に明るく、すっきりまとめることに成功しています。
また、ダイニングにもひと工夫が。テレビ台はお父様と大工さんで話し合い、オリジナルの台が完成しました。テレビ右側の収納スペースは、21年前から飼われているオカメインコのピーちゃんの専用空間。下まで作りつけてあった収納をあえて空間にすることでお部屋に奥行きが感じられ、圧迫感が解消されています。
「わたしもとっても快適よ♩」(ピーちゃん?)
以前のお住まいを活かしたデザインに。
玄関はお父様が建てられたこだわりのポイントが随所にちりばめられているので、それらを活かしつつ新たな工夫も織り交ぜました。
大きなシューズクローゼットや天井はそのまま残し、大工さんと話し合って腰壁には錆竹が貼られています。玄関の障子も竹の素材でできているので、ぴったりマッチ。全体的に明るいトーンの雰囲気にするため、柱も洗い直してバランスを整えました。
外観は、瓦を残すことが決まっていたので、ご主人様こだわりの『蔵』をイメージしたつくりになっています。壁の白と黒の色配分も、絶妙なバランスで貼り分けられ、和モダンに仕上がりました。
基本データ
家族構成 | 祖父母+夫婦、子 |
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築年数 | 20年 |
目的 | 2世帯同居する為 |
リフォーム箇所 | 全面改装 |
設置した新設備 | ○キッチン/クリナップSS(2階) 特徴はステンレスキャビネット、レンジフードは洗えるレンジフードの為、フィルターを自動洗浄が出来ます。 背面の家電収納やキッチンカウンター収納はオーダーの造作家具です。 ○扉/メープル突板を採用。 ○棚/タモ集成材を採用。 ○洗面台/クリナップのステンレスキャビネットSを採用。 ○床材/LDKの床材はサクラ無垢材にオスモの自然塗料を塗りました。 子供室は暖かみのあるパイン無垢材を採用。キッチン床・壁は名古屋モザイクのタイルを貼りました。 ○壁紙/サンゲツの珪藻土クロスを採用。 |