アプロ先生のリフォーム大学

第2回:リフォームを始める前の、忘れちゃいけないチェックポイント!

リフォームでできるこんなこと、リフォームでできないあんなこと

まずは建築時の確認申請図面を用意して相談しましょう。

さて、2時間目の内容は、『リフォームでできること、できないこと』についてです。
基本的に間取り変更などのリフォームは建築基準法などの法律を守り、建物の構造上問題がなければほぼ可能です。
これらをクリアした上で現実問題となるのは『予算』。
リフォームのメリットというのは、「新築にするよりも安く、快適な住まいを実現できる」
ということは誰もが思っていらっしゃることですよね。予算との兼ね合いも考えながら、進めていきましょう。

図面と目視による調査が基本です。
図面は、目視では隠れてしまってわからない事を解体しなくても知り得る重要な情報です。
確認申請書には平面図、立面図、基礎伏図、矩計図、構造計算書、仕様書など目視では分からない構造的な情報や新築時の法規制などが記載されています。
図面が無い場合はこれらの情報を一から調査し直す必要がありますので時間と費用がかかる場合があります。また、場合によっては増改築などのリフォームが出来ない場合もありますので、
まず相談段階で図面をご用意されるとスム―ズでしょう。

できないと思っていたことができる?
できると思っていたことができない?

お客様からリフォームのご相談をいただく際、よくある例をここで2つご紹介しましょう。

ひとつは、 『 構造上できないと思っていた間取り変更が実はできた! 』 例。

何十年も前に家を建てられたお客様の場合ですと、なかにはとても腕のいい大工さんにお願いしていた、なんてことがあります。建築時に大工さんはその長年の経験値から、
“安全には安全を” ということで 「 ここの柱は抜いちゃダメだよ
などとおっしゃって引き渡しをされているんですね。
しかしながら長く住んでいくうちに 『 理由は分からないけれど大工さんがおっしゃるのだから 』 と信じていらっしゃるものの、
「これからの暮らしを考えると、どうしたらいいんでしょう?」とご相談を受けたりします。
そこで 構造からしっかり見直すと、他の部分で補強すれば簡単に抜ける場合が意外と多い のです。
より暮らしやすいリフォームが可能となったことで、感激されるお客様が大勢いらっしゃいますよ。

もうひとつは、 『 増築できると思っていたのに、できないんだ! 』 という例。

最近では木造、鉄骨造だけではなくハウスメーカーや工務店各社が競争する様に様々な構造体の建築物が建てられています。 中でも『 壁構造 』と呼ばれる構造では大きく壁を抜いて間取り変更が難しい場合があります。
代表的な造りとしては2×4住宅ですね。

非常に耐震性が高くコストパフォーマンスにも優れている為、現在では多くのハウスメーカーや工務店で採用されています。
2×4住宅は元々は北米から輸入された工法で2インチ×4インチの木材に構造用合板を打ち付けた壁や床(面材)で支える工法で木造枠組壁工法とも呼ばれています。
壁工法である為、非常に耐震性、断熱性が高い半面、デメリットとしては壁で支える構造である為に大きな開口部や間取りの制限が出てきます。

そこで、新築時には耐震性を確保する為に壁量計算をして建てる訳ですが、すべての壁が面材となっていますので完成してしまうとどこが耐力壁として計算してあるのか?
壁量計算書を確認しなければ目視では分からなくなります。
ですから、構造計算書及びパネル施工図面など詳細の資料は、必ず新築時に業者からもらい大切に保管しておきましょう。
この様な資料が無い場合は出来る出来ないの判断が出来ない為、リフォームが出来ない場合があります。 ハウスメーカー独自の工法でも同じ事が言えますので、
必ず資料を用意してからリフォームの計画をたてられる事をお勧め致します。

また、構造以外に確認をしなければいけない事として、『 法律を守る 』という事です。
一昔前では少し位の増築であれば建築確認を出さずに建てられた建築物もあります。
中にはお施主さんも業者も必要性を知らずに建築されている事もある様です。
例えば、車庫や物置でも申請が必要な場合があり、知らずに建築途中で近隣からの指摘を受けて初めて知ったという事例も聞きます。
その際には簡単に考えていた建築費用も現行の建築基準に沿った建物にしなければいけませんので当初の計画からかなりの予算オーバーになる事も考えられます。
費用だけでなく近隣との関係などトラブルも起こり得る事なので慎重な調査が必要となります。
ご自宅を違法建築にしない為にも、まずは建築士に相談しながら計画を進めていけれると安心ですね。